Biancolilla(ビアンコリッラ)調和に優れたBiancolillaもシチリア島独特の品種で、数千年の歴史があります。
この薄い緑色のオイルは新鮮な草の香りが感じられる柔らかい口当たりです。クセのないマイルドなフレーバーなので、魚料理やサラダなど繊細な素材の味を引き立てます。後味にわずかに残る程よいスパイシーな苦みが絶妙です。
Biancolillaは、他の品種のオリーブオイルとの調和に優れているので、ブレンドをすることで相手のオイルを引き立てる事が最大の特徴です。
醤油との相性が抜群なブレンド有機オリーブオイル!Nocellara70%:Biancolilla30%
口当たりが少し強い醤油をこの有機オリーブオイルが調和してくれるので、繊細な日本食の味を引き立ててくれます。
一方で、この有機オリーブオイルはイタリアンフードや地中海料理はもちろん肉料理も引き立てる濃厚な一面もありますので、イタリア人の様に何にでもかける万能香味料としてお召し上がり下さい。
有機農園 その1(自然循環)
Terrazzino Organic FarmはAgrigento(アグリジェント県)Raffadali(ラッファダーリ)という小さい町にあります。
このTerrazzino Organic Farmは有機JAS認証の有機農園で、ここでは農薬や化学肥料を一切使用していません。
この土地に千年以上前より根付いている品種のNocellara とBiancolillaは、この地域の土や気候に適合しているので農薬や化学肥料がなくとも力強く育っています。
ただし、有機農園を継続するためには、自然循環を保つ事が重要になります。このTerrazzino Organic Farmでは自然循環を守るために大規模農園による大量生産を行わず、小規模農園の手法で品質の高いオリーブを栽培を維持しています。
この農園では、オリーブの木の間隔を広く空け、同じスペースに有機アーモンド・有機ピスタチオ・有機クルミ・有機イナゴ豆などといった複数の農産物を同時に育てることで自然循環を作り、オリーブバエなどの害虫が大量に発生したり、土地が痩せてしまったりすることを防ぐ手法をとっています。
この有機農園でMichelangeloや農家の方々は、まさに自分自身が地球の一部であることを実感をしながら働いているのだそうです。
有機農園 その2(天然の肥料と害虫 olive fly)
緑肥 (green manure)
フェヌグリーク(マメ亜科の一年草植物)をオリーブ農園に植えて収穫せずそのまま土にすきこみます。つまり、フェヌグリークを土と一緒に耕すことで土壌がよくなり、水はけや保水力が調整され、成長に必要な窒素を土壌に蓄えやすくなったり、土壌中の微生物の繁殖が促進されたりしますので、窒素肥料を使わずとも肥沃な土地を作ることができています。
害虫:オリーブバエ (olive fly)
オリーブバエはオリーブにとって害虫です。
オリーブバエは私達が良く知るハエとは違い、8月の暑い時期にオリーブの実に卵を産み、そこで生まれた幼虫はオリーブの実を食べて成長します。温度と湿気が高い時に大量に発生する時があり、その時には折角実ったオリーブの実は大打撃を受けます。
有機農園では農薬を使わないかわりに、手作りのペットボトルを使ったトラップをオリーブの木に仕掛けています。これは手間がかかる地道な作業です。
有機農園 その3(複数の農作物)
大量生産を目指さないTerrazzino Organic Farmではより品質の高い有機オリーブを栽培するために、同じ有機農園内に有機アーモンド・有機ピスタチオ・有機クルミ・有機イナゴ豆などといった複数の農産物を同時に育てることで自然の循環を保っています。
この農園で栽培された有機アーモンド・有機ピスタチオア・有機クルミ・有機イナゴ豆はとても美味です。これらの収穫物から低温圧搾で抽出されたオイルはどれも濃厚でしっかりとした味があり感動的な美味しさを味わえます。
有機農園 その4(樹齢500年以上)
医食同源を教えてくれるDr. Raffaeleともに写るオリーブの木は樹齢500年以上です。
複雑に曲がる太い幹は力に満ちて強い生命力があり、Terrazzino Organic Farmの希望の象徴と言えます。
有機農園 その5(収獲)
緑色のオリーブ
Terrazzino Organic Farmではオリーブがまだ緑色の10月上旬に収獲をします。
一般的にはオリーブが紫色に色づく11月末から12月中旬にかけて収穫を行います。オリーブが緑から紫、そして黒色と成熟すると実に含まれるオイルの量が増えますが、一方でオリーブの実に含まれるポリフェノールの量が減ります。
オリーブオイルに含まれるポリフェノールはスパイシーだったり苦味があったりとして独特の風味を生み出して私達を楽しませてくれるだけでなく、人間の健康や美容に大いに役立ちます。それだけでなく、ポリフェノールはオリーブオイル自身の品質維持にも大いに貢献します。これらの理由により、Terrazzino Organic Farmでは、多くの油を抽出するよりもポリフェノールが多く含まれるオイルを抽出することを優先にしていますので、オリーブが緑色の時に早めに収獲します。
手摘み
オリーブの実には多くのオイルが含まれていますので、実の表面に傷がつくと、それが原因で酸素・光・高温に触れるきっかけになり内部のオイルが簡単に痛んでしまいます。
これらの理由からオリーブの実を傷めないようにTerrazzino Organic Farmではクシの様な道具を使った伝統的な手摘みをしています。
一方、大型農園では同一品種を密集して栽培し、大型の収穫車で木全体をはさんで叩き揺らすことでオリーブの実を収獲するという方法が見られます。
製造工程
手摘みによる収獲をしてから数時間以内で工場へ持ち込み、その日中の可能な限り早く搾油を行います。
オリーブの実には多くのオイルが含まれるので、収獲をした直後から劣化が始まります。手摘みで収獲をしたオリーブは輸送で痛まないように専用の容器に納めて工場へ運び、
段取り良く洗浄→選別→粉砕→練り込み→搾油→分離→濾過→貯蔵まで一気に行います。
有機オリーブオイル AWARD
息子のMichelangeloは、Terrazzino家の有機オリーブオイルを広く世の中に広めるために、自分の情熱だけではなく客観的な評価も必要だと考え、数年前よりオリーブオイルコンテストに参加することにしました。その結果、この数年間で複数の賞を受賞しました。
○Organic Olive oil Award – Biofach Nuremberg 2018
○Organic Olive oil Award – Biofach Nuremberg 2020
*Biofach Nuremberg:ドイツのニュルンベルクで開催される世界最大規模と言われるオーガニックフードショウ
○EVO IOOC – Silver Medal 2020
*IOOC-EVO(international olive oil counsuil extra vergin oliveoil:国際オリーブオイルコンテスト)
○JOOP – Gold Medal 2020
*JOOP(ジャパン・オリーブ・オイル・プライズ):在日イタリア商工会議所が主催する国際的なコンテスト