数あるアロハシャツの中でも最高傑作のひとつとして称えられる「百虎」。大胆な構図でありながらも繊細で緻密、溢れ出る躍動感を持つこの作品が、1950年代当時の日本のプリント技術の粋を集めた傑作であるという事実に揺るぎはない。その完璧とも言えるプリントは復刻をする上で高いハードルとなるが、それゆえ作り手の意欲を掻立てるという事実もまた当時と変わらない。職人と共に試行錯誤を繰り返し、3年にもおよぶ工程の末、再び吠え猛る「百虎」が現代に蘇る。今回、百虎を再復刻するにあたり、サンサーフが所有するデッドストックのヴィンテージを元に版を全て作り直しゼロから再構築。当時の染料ならではの独自の色を調色し、17頭の虎によって構成されるデザインの、1万本を超える虎斑(とらふ)の毛を全て正確に数え、緻密に彫った14色のプリント版を刷り重ねることで、寸分違わずオリジナルを再現。さらにヴィンテージと同じ「カラカウア」のネームを使うことで完全復刻を果たしている。
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