創業は1785年、世界で4番目に古いシャンパンメゾン。
エドシックは、シャンパーニュ史上、最も歴史あるブランドの一つで、その起源は1777年にさかのぼります。
ドイツ人羊毛商のフロレンツ・ルードウィッヒ・エドシックがフランスのシャンパーニュ地方ランスを訪れた際、同業者ニコラ・ペルトワ氏と知り合い、8年後の1785年にペルトワ氏の娘と結婚。
ランスを本拠地として、織物とワインの事業を始めました。
のちに王妃御用達のブランドとなるなど、シャンパーニュ事業は大成功を収め、繊維産業からは手を引いて、シャンパーニュに専念するようになりました。
「王妃にふさわしい高貴なキュヴェを造る」という強い想いでシャンパーニュを造り、当時のフランス王妃マリー・アントワネットへ献上されたシャンパーニュとして知られています。
1828年、フローレンス・ルイ・エドシック氏はこの世を去り、その後は甥のクリスチャン・エドシック氏と従妹のアンリ・ギョーム・パイパー氏が受け継ぎました。
アンリ・ルイ・ワルバウムは今日のエドシック・モノポールとなるワルバウム・エドシックを設立、シャルル・アンリ・エドシックの息子シャルル・カミーユ・エドシックが1851年シャルル・エドシックを設立しました。
クリスチャン・エドシックは会社を継いだ後すぐに亡くなってしまいますが、クリスチャンの妻と1815年よりエドシック社で働いていたアンリ・ギヨーム・ピペが結婚し、1845年より現在のピペ・エドシック(パイパー・エドシック)へと改名します。
1870年アンリ・ギヨーム・ピペが亡くなるとビジネス・パートナーのジャン・クロード・クンケルマンの手に移ると、ドラン家所有になります。
彼らはシャンパーニュの生産とビジネスに情熱を傾け、世界中にその魅力を広めるためプロモーションを展開。
マリリン・モンローはパイパー・エドシックに首ったけ!
そのたゆまぬ努力が実を結び、1933年に公開された映画"SonsofDesert"のワンシーンに彼らのシャンパーニュが登場しました。
それ以来いくつもの映画のワンシーンを飾り、"ザ・ムービー・シャンパーニュ"という名誉ある異名も持つようになり、大女優マリリン・モンローなど数々のスターが愛飲したことでも知られています。
そんなパイパー・エドシックのレッドカーペットを連想させる真紅のラベルは、現在でもカンヌ国際映画祭をはじめ、数々の映画祭を華やかに彩っています。
1988年ドラン家が経営を続けられず、巨大資本のレミー・マルタンへと売却されます。
レミ・マルタンはパイパー・エドシックを購入する3年前の1985年にシャルル・エドシックを購入しており、2つの会社をPamp;Cエドシックと統合しますが、シャルル、パイパーのブランドは残し、セシル・ボンフォール、レジス・カミュを招集しそれぞれのシャンパーニュ造りを開始します。
2011年にEPIグループへと売却されますが引き続きセシル・ボンフォールの指揮の下セラー・マスターには8度のスパークリング・ワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得した実力派醸造家レジス・カミュによってワイン造りが行われています。
兄弟メゾン、シャルル・エドシックと醸造設備、ブドウの供給元、ベース・ワインを共有するシャンパーニュ地方でも珍しい体系を取っていますが本質的にシャンパーニュのスタイルは異なり、リッチかつストラクチャーのあるワインが使用されるシャルル・エドシックに対してよりフルーティーで親しみやすいワインがパイパー・エドシックに使用されています。
2015年パイパー・エドシックの畑は、
Viticulture Durable en Champagne(シャンパーニュ地方の持続可能なブドウ栽培)公認となり
High Environmental Values(フランス農水省公認。環境価値重視)の認証も取得しました。
すべての自社畑は、HVEとVDEのダブル認証を取得。
ブドウ畑の周辺に低木を植えることで生態系整える取り組みや、ソーラーパネル付きの100%自動電動ロボットを導入するなどし、伝統的なワインづくりに近代技術を加えるなど、新たな取り組みに挑んでいます。
Cellar Master Emilien Boutillat エミリアン・ブティヤ就任
2018年9月パイパー・エドシックの新シェフ・ド・カーヴとしてエミリアン・ブティヤが就任しました。
30代と若くして技術的な専門知識、ハイエンド シャンパーニュ メゾンでのワインメーカーとしての実績、サステイナブルなブドウ栽培への取り組み、国際的で豊かな経験など、パイパー・エドシックに必要な資質をすべて持ち合わせています。
「テロワールを尊重し、ブドウ本来のポテンシャルを存分に表現させること」という自身の信念に従い、全てのパートナーに対し、常にサステイナブルな方法でブドウを栽培することを推奨し、環境に優しい栽培方法を広めることに努めています。
PIPER HEIDSIECK RARE
シャンパーニュ地方にとって疑う余地もなく偉大なる年。
その豊かなヴィンテージは世界を代表する多くの著名なワイン誌のヴィンテージ部門において非常に高い評価を受けています。
レア・シャンパーニュは最も遅くこのヴィンテージを発表するメゾンの1つとなりました。
※商品画像はあくまでイメージです。入荷時によりラベル、デザイン、ヴィンテージ、などが実物と異なる場合がございます。
※沖縄・離島は別途送料をご連絡いたします