Terano 4 MCトランスはオーディオテクニカのAT3000Tというそれなりの製品を既に持っています。しかし今までオーディオテクニカのMCを使っていて、今回デノンのDL-301IIを新たに購入したら、このカートリッジはインピーダンスが高く、AT3000Tとは合わないことが判明し、急遽この製品を購入したものです。最初はRCAでプレーヤーと接続していましたが、「この製品はバランス接続を前提として設計しています」などと書かれていて、気になったのでバランス接続を試しました。最初、片方がRCA(レコードプレーヤー側がRCAしかない)、片方がXLRというフォノケーブルが見つからず、止む無くPhasemationの純正品を買おうとしたら、これがまた1mで56,820円です。(CC-1000R、Amazonでの価格)良く考えて馬鹿馬鹿しいので、某千葉の放送音響機器販売店でオヤイデの"d+RXM class B/1.0"というケーブル(左右ペアで3,960円)と独立のアース線を買ってそれで試したら、問題無くバランス接続で使えました。その場合何故かアース線はフォノイコとの間もプレーヤーとの間も接続を外さないとハムが出ました。マニュアルにも稀にそういうことがあると書いてありました。それでバランス接続の時の音質ですが、間違いなく変わったのは、SN比が非常に良くなりました。ただ、周波数レンジはちょっとカマボコ型という感じであまり広いという感じはしませんが、まあトランスというのはそういうものかと思います。ともかく、RCA接続ではわずか1mぐらいのケーブルでもそれなりのノイズを拾ってSN比が悪化していたのかな、と思いました。