John Snow 3 ノーヒントで最後まで終了したので、辛口でコメントさせていただきます。この謎解きは、チャプター1~4まであり、チャプター毎に独立しており(謎解きが完結しており)、また、1つのチャプターに10問前後の問題が出題されているつくりになっています。出題者の意図としては、チャプター内の問題を順番に解き、得た回答を次の問題へのヒントとさせたいのは理解できるのですが、先行する問題を解かなくても、後半の問題が解けてしまうチャプターがあり、悪い意味で悩みました。例えば、チャプター3ですが、first,second,thirdの問題グループを順番に解くように指示があり、解いていくのですが、結局first内の4問の回答は一切使用せずに、チャプター3が終わりました。私の場合、secondで得た回答だけで、thirdの答えを導き出せてしまったため、チャプター3の最終回答に到達していたなど思いもよらず(使うはずのfirstの情報を一切使っていいなかったため)、最終回答だとしばらく気が付くことができず、続けて問題が有ると勘違いしてしまい、無駄な時間を費やしました。ぶっちゃけチャプター3って、firstの問題グループは必要ないよね?チャプター1でも、解答欄はあるけど、答える必要が無いと感じる項目もありました。A5用紙のV番の問題の右側、濃い青矢印の右の解答欄4つのうち上3つは、回答する必要性を感じない(冗長的な回答)。矢印の左側の4つの解答欄を埋めれば、必然的にDを含む解答欄に答えを記入できるでしょ。にじいろカルテット同様無駄な部分が多く、悪い意味でミスリード(解かせておいて使わないパターン)を誘いますので、出題の仕方、構成に問題があると思います。この作品の中で、もっとも凝った作りになっているのは、一番最初のチャプター1だと思いました。つまり、大謎はチャプター1の最終問題。あとは、チャプターを重ねるごとに簡単になっていくため、作成者はチャプター1を作ったあとは、ネタ切れして良問を作れなかった感じがします。値段がそこそこするだけあって、謎解きのための付属品等はいろいろ入っていました。最後に、この制作会社の謎解きは、ここまで3つ遊びましたが、大学生の謎解き同人サークルかなにかの会社なのでしょうか?作品がの作りが素人臭い感じがします。ここでのレビューの評判が良かっただけに、この作品の品質は少々残念でした。この作品は、1500円くらいなら買いかな・・・・ここまで読んでいただいた方へこの作品に2600円前後出すなら、ESCALOGUEのアリスと謎とくらやみの物語(2600円くらい)を強くお勧めします。こちらは、ストーリーがとても秀逸かつ、謎解きもよく練られておりこの作品よりも大きな満足感を得られますよ。あるいはすこし値段が上がりますが、ESCALOGUEのシャーロック・ホームズ追悼(3200円くらい)を強くお勧めします。この2作品は、謎の構成やストーリーがこの作品とは別次元で秀逸で満足できると思います。