イイ 4 エッシェンバッハという会社はカメラレンズを作っておらず日本ではなじみのない会社ですが、眼鏡やルーペの製作でドイツでは大きな会社です。製品には書かれていませんが、ホームページから Made in Germany (Nürnberg)です。 この商品の最大の特徴はその美しさです。エッシェンバッハはデザインにも力を入れている会社で、LeicaのウルトラビットやZeissのVictoryよりも美しい。どの双眼鏡よりも群を抜いて美しい。また、8×56で、明るさ49.0、薄暮係数21.2で、性能もそれらの高級機に匹敵している。説明に書かれてはいませんでしたが光の透過率も高いと感じました。 Canonの双眼鏡18×50 IS AW(手振れ補正付き)を普段使っていますが、それと見え方を比較すると、曇天での色の褪め具合はエッシェンバッハの方が小さく、晴天での白く光を反射している部分での光の虹色のにじみはキャノンでは倍率が高いこともあり少しありますが、エッシェンバッハでは見られませんでした。キャノンは50m先にいるヒヨドリがブレることなく鳩ぐらいの大きさに見えます。また視角は、キャノンが3.7°、エッシェンバッハが5.8°ですが、見かけの視野はキャノンのほうが大きいです。視界が狭いということが唯一の欠点です。どちらも像の周辺部分まで歪みはありません。重さはキャノンが1180g、エッシェンバッハが1100gですが、エッシェンバッハは手に握りやすく重さをあまり感じません。大きい像が手持ちでブレなく見えるということで実用品としてはキャノンが優れていますが、エッシェンバッハはその美しい形と見え方で所有欲を満たし、仲間に自慢したくなります。