Toichi Ito 5 建設現場において、敷き鉄板同士のフラットバーでの溶接や、その他鉄筋やH鋼などの溶接など、頻度は1~2割程度でアーク溶接を行います。会社での支給されている保護具としていわゆる手持ちタイプの溶接保護面がありますが、あまりにも保護ガラスが暗すぎる為、溶接慣れしていない若手も、長年のベテラン層も、使い始めてものの数分で放り投げ、空いた手で遮るという状態になってしまいます。これではもちろん目を傷めてしまうし、長時間になればなるほど身体への影響と溶接の仕上がりは悪化していくのみです。そこで何かいいものはないかと探りを入れたところ、本商品にたどり着きました。「非常に見やすい!」何よりも一番の感想でした。パラメータの調整として、【SHADE】遮光率。どれくらいレンズを暗くするかを調整できる。一番明るい設定にすると、光の周りだけでなく周辺も問題なく見ることができるほど。【SENSITIVITY】どれくらいの光の強さで遮光モードに切り替わるかの感度を調節できる。弱くしすぎると、太陽の反射などでも反応してしまう。環境に応じて適宜調整。【DELAY】遮光モード(暗転)から通常状態(明転)に戻るまでのラグタイムの長さを調整できる。感覚が短すぎると、反応が追い付かず意図せず目を傷める可能性があるので、長めの方が安全かと。以上の機能があるため、大半の環境下においては性能を遺憾なく発揮してくれるかと思います。フェイスガードを付けると少しかさばりますが、左手が空くのはとても快適です。また、雨天時でも使用を試みましたが、特に故障するなどはありませんでした。しかし、水滴がセンサー付近に付着してしまいますとセンサーの反応が不安定になるため、意図せず光を見てしまう可能性がありますので、自己責任にて御使用下さい。保護ガラスと電池が初めから予備が入っているのも嬉しい配慮でした。